臨床瞑想法教育研究所について

【はじめに】

現代のストレス社会を生き抜くための人間性の回復プログラムには、さまざまな理論や健康法が採用されています。その中でも瞑想は、昔から行われてきましたが、近年は場所や年齢、性差を問わず実践できるプログラムとして特に注目を浴びています。

これまで瞑想が、人の心身の機能を高め、精神安定や健康増進に有効であるという研究報告は、多くの分野で明らかにされてきました。一方、昔から日本では教育的な配慮から“静かに座ると”いう伝統的生活習慣が、情操の安定をもたらし、人格形成にも影響をもたらすとして、黙想や観想の機会が生活の中に生きていました。

しかし近代社会は快適で物質的に豊かな経済生活の優先するあまりに、欧米的なライフスタイルが主流になって、これまで優れた価値のある伝統文化としての座るという瞑想習慣を忘れようとしています。それだけではなく、多くの現代人が、セルフコントロールにすぐれた機能をもつ瞑想感覚を学習しないまま成長しているのです。

最近は特に家庭での人間教育力が低下し、ましてや学校などの教育現場においては具体的に黙想、瞑想を実習する教育プログラムは、一部の武道的活動においては採用されていても、全体的な空気としては宗教意識に対する誤まった偏見から十分に活用されないままになっています。多くの医療者、介護職員、教員なども管理社会のはざまで苦しんでいる現状が報告されています。

瞑想は従来、宗教伝統においては心身の鍛錬に活用されてきました。しかし近年は特定の民族、宗教や地域に偏ることなく、世界のあらゆる場所や空間で人間育成や健康生成のプログラムとしてひろく活用されています。近年この瞑想はホリステックな視点で捉えられて、より積極的にセラピー(療法)や、ストレス緩和、病いへの気づき、心身の健康回復や、ストレスコーピングなど医学的、教育的に活用する傾向は徐々に増えています。

私は2008から2年間、京都大学「こころの未来研究センター」(京都市近衛町)で「臨床応用としての瞑想療法」について研究をし、その総括で「ケアと対人援助に活かす瞑想療法、2010、医学書院」を出版し、その後に日本看護協会出版から「実践的スピリチュアルケア、2014」を続いて「臨床瞑想法、2016」を出版する中で瞑想療法や臨床瞑想法について詳しい解説を世に表しました。

読者や瞑想に興味をもつ医療者などから「研修を受けたい」という希望が殺到して、飛騨千光寺の「こころの自由な研修所」を活用して、宿泊型で「臨床瞑想法指導者養成講習会」を開催してきました。

瞑想を研究、コーディネィト、指導者を養成することを目的として「臨床瞑想法教育研究所」を千光寺内に設立しました。

【研究所の目的】

特定の宗教の布教や教義を展開するのではなく、近年の医科学的実証研究などをもとに、伝統仏教・密教の瞑想の業との融合を図りつつ、現代人や現代社会のニーズに貢献できる研究や研修、指導者養成を行う。

【研究所の所在地】

〒506-2135 岐阜県高山市丹生川町下保1553 千光寺 こころの自由な道場内

 ℡0577-78-1021 Fax 0578-78-1028 研修日程 http://senkouji.com/

 代表メールjimusyo@senkouji.com  daien@senkouji.com

【研究所の運営組織】

○所長:大下大圓(飛騨千光寺住職、高野山大学元客員教授、NPO法人日本スピリチュアルケアワーカー協会副会長、日本臨床宗教師会副会長、日本スピリチュアルケア学会理事など)

○事務局長:大下真海(飛騨千光寺副住職、臨床心理士、スクールカウンセラー)

○運営アドバイザー:

山添 正(親和女子大学元学長、臨床心理士、NPO法人日本スピリチュアルケアワーカー協会会長)

○同:保坂 隆(元聖路加病院精神腫瘍科医師)

○同:田村祐樹(緩和ケア医師、NPO法人サイモントン療法協会認定トレーナー)

○同:伊藤加奈子(ココカラクリニック所長、産婦人科医)

○同:奥野芳茂(内科、放射線医師、認定スピリチュアルケアワーカー)

○同:梶山 徹(関西電力病院緩和ケア医師、臨床瞑想法修了認定、スピリチュアルケア)

○同:浅田弘子(浅田クリニック副院長、産業医、臨床瞑想法修了認定)

○同:服部かおる(服部クリニック院長、内科医、A,ワイル博士の統合医療プログラム修了)

○同:池内龍太郎(産業医、神社神道神官、臨床宗教師)

 

【臨床瞑想法の教育トレーニング】 30単位で修了認定書授与

1)基礎コース 10単位

  臨床瞑想法の基礎理論 

ゆるめる瞑想法 みつめる瞑想法

  臨床瞑想法の基礎実習

ゆるめる瞑想法「 みつめる瞑想法

2)上級コース 10単位

  臨床瞑想法の発展理論

    たかめる瞑想法  ゆだねる瞑想法

3)応用・指導コース 10単位

  臨床瞑想法指導法 理論

  臨床瞑想法指導法 実習 (集団指導法 個人指導法)

今年の「臨床瞑想法指導者養成講習会」の予定はこちらへ

  基礎講座(初級コース)に参加された医師の感想文⇒こちらへ

 

28年度修了生 15名

 

平成29年度、臨床瞑想法指導者養成講習会 修了生32名

 

臨床瞑想法指導者養成講習会 修了生 一覧(住所、職業などは申告制です)2017,11月現在

氏名

住所

 職 業

臨床瞑想で大切だと思うスキルとは

大下 大圓

高山市

千光寺住職

相互の呼吸と直感知

浅井一芳

  

宇宙の幸福を目指すこと

朝倉 清美

大府市

看護師

相手を感じる感性

浅田 弘子

大阪市

産業医

心任せ、天任せ

石川 克己

川崎市

 

言葉の選択と教示の仕方。共感して場を見る。

Leiya

東京都

メンタルトレーナー

導入者のスピリチュアリティの自覚と、参加者のスピリチュアリティの見極め

上野かず子

丹波市

  

柏 正美

東京都

会社役員

 

梶山 徹

大阪府吹田市

緩和医師

セラピストの行いたい介入を施行するのではなく、あくまでクライアントのneedsに応じた瞑想法を提供すること

加藤 真弓

名古屋市

 

相手の方の気持ちを思いやること。コミュニケーションにてクライアントが瞑想に入りやすくし、心軽くなっていただく。

加藤予旺子

刈谷市

  

蒲池 和子

高山市

 

相手の呼吸に配慮する。

兼久 満

糸満市

臨床心理士

CLを思う気持ち、寄り添う気持ち

幸島まどか

京都市

 

相手を観察しつつ同調できるスキル

斎藤 明子

埼玉県

看護師

利他の心 クライアントの持っている力を信じること、そして呼吸を合わせて待つこと

佐藤 弘子

秋田県

助産師、スピリチュアルケアワーカー

カウンセリングのツールとして、実施する時は、クライアントの充分なアセスメントと、信頼関係の構築。グループで実施する時は、大いなる者とつながり、こころが、開放され、安心安楽な空間や場の構築と、誘導

篠田 美香

箕面市

臨床心理士

相手の世界と状態に寄り添う感性と柔軟な知性。自利利他の心

篠原 寛明

佐賀県

僧侶

経験を重ねることでわき出る自信、それにより適切な言葉や対処、慈悲。

柴田 明子

東京都

セラピスト

クライアントの身になり寄り添うこと。キュアとケアは違う。

下元 美佳

各務原市

 

やわらかい心で行うコミュニケーションと信頼関係

曽根原小夜子

名古屋市

事務員

言葉のかけ方、速さ。相手に寄り添う事。

高橋 洋子

東京都

アートセラピスト

指導者としての自分を客観的に見て受け止めて行くこと。成長する心。自分を信じることで、他者を信じることが出来る。テクニックとしての瞑想ではなく、常に瞑想を通し自身を整え高めている者それこそがスキルだと思う。

高松 聖龍

  

観照力、共鳴力、心身一如の統合意識力

高山 誓英

札幌市

 

瞑想導入。シェアリング

伊達真理子

東京都

 

クライアントの心に寄り添い、本人の気づきの手助けをする事。心の変化に灯りを点すことが出来る様経験を積むことが重要

寺島 圭一

名古屋市

脳外科医

息が合う 同調できる能力

  T Y

名古屋市

看護師

 

戸田 美紀

東京都

セラピスト

クライアントのニードを知り、クライアントの呼吸を感じる。観じる。

中村 映自

大阪市

  

まや はるこ

神戸市

セラピスト

呼吸を感じる(クライアントの呼吸、セラピストの呼吸)

吉村 千恵

大阪市

内科医

クライアントのニードに寄り添う。自利利他の精神。

村山 陽子

牧之原市

看護師

 

樋口 敬子

東京都

 

同調力

成井阿里

  

空気を読み作り上げる能力←自己のスピリチュアリティの向上不可欠。

浜田 雅子

所沢市

臨床心理士

平和な状態、護りの器となること

日置 洵子

岐阜県関市

  

樋口 敦子

八尾市

  

広谷 由賀里

兵庫県播磨町

 

コミュニケーションで信頼関係を築くこと

藤井 愛

彦根市

看護師

自分の芯(根幹)をしっかりすえて、何が目の前でおきても、クライアントがどんなに揺れ動いていても、ありのままに受け入れる姿勢を持ち続けること

松木 美樹

長崎

 

セラピストの大我を通して、目の前にいるクライアントの心・体・魂全てに寄り添うこと

水谷 良恵

名古屋市

福祉専門職

クライアントのタイミング(呼吸、話したいこと、話の間など)に合わせて寄り添うこと。

森本真由美

東京都

経営コンサルタント

クライアントの顕在化していないニーズへの働きかけや、場の雰囲気・状況を望ましく調整することで、クライアント自身の内的な自然との調和の支援が出来ること

山田 美紀

京都市

看護師

自分の感覚をとぎすまし、相手、その場の空気を感じること。

ラーラ・さくら

東京都

歌手

 

渡邊 理江

多治見市

看護師

クライアントに少しでもよくなって欲しいという思いとともに寄り添うこと。呼吸の調息を大事に。相手の呼吸表情の変化を大切にする。自然や古来からあるものを大切にし感動する心を持ち続ける。

S,

東京都

 

全体の空気を感じる。クライアントの呼吸、気分を感じる。クライアントの意識に関心を持ち、クライアントとの対話を感じる。変容意識を(全体)感じる。

   A.・H

  

相手の気配と息づかいを感じること。自分自身ゆったりしていること

橋本 純信

  

CLの気持ちを充分理解するためのインテークのスキル。寄り添う気持ちと優しい声かけ。

宮島 幸代

  

最も大切なことは間。見立て、アセスメントを書こうと思ったがいろいろなスキル(ワザ)の総合力ではないかと思う。

渡邉 洋子

  

呼吸法

箕浦 眞彰

東京都

 

自分を信頼し、自身を持ち相手に信頼してもらうこと。相手の状態をよく見る事。

伊藤 祐子

  

呼吸法

加瀬 丈舜

  

話のテンポ(相手をよく見て)

玉置 妙憂

東京都

僧侶、看護師

誘導の方法

関 龍圓

東京都

僧侶、臨床宗教師

参加者さまと一緒に安全な場を作っていく丁寧な関わり

保坂 隆

東京都精神科医

池内龍太郎

東京都産業医

井川裕覚

東京都僧侶、研究者

宮城 整

小金井市僧侶

栄 康照

春日部市僧侶
高木 宏昌愛知県愛知郡教員、僧侶
篠原 康二県島原市気功師
横田 恵覚東京都真言宗僧侶、セラピスト

森田 吉昭

知立市自営

森田 智惠子

知立市一般

林 妙和

一宮市看護師、僧侶

渡辺 昭子

逗子市鍼灸師

齋藤 真弓

松本市ケアマネージャ

高島友紀子

  

吉田 牧子

射水市一般

銘形 公子

松本市整体師

伊藤 久子

久慈市介護士

高橋 真子

東京都ヨーガ指導

冨澤 奈穂子

東京都看護師

園岡 きよみ

藤枝市看護師

金子 ちあき

丹波市保健師

白川  ひさ

札幌市ヨーガ指導

園田あゆみ

丹波市ヨーガ指導

本庄加世子

丹波市セラピスト

梅津 由美

大阪市保健師

小島 光華

神戸市看護師

田中まひる

神戸市スピリチュアルケア師

石井 美智代

神戸市看護師

宇野さつき

神戸市看護師

大島 希央

砺波市看護師

伊藤 仁美

名張市看護師

入江 聡子

神戸市看護師

上記の方は、臨床瞑想法についてのアドヴァイスができる方です。

もしお近くの方でご本人と連絡をとりたい方は、臨床瞑想法教育研究所までご連絡ください。事情をお聞きし、引き合わせできることもあります。

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【瞑想療法と臨床瞑想法の目的】

○瞑想療法は「瞑想のもつ多義的な機能を活用して、障害となる心身の改善や人間性、スピリチュアリティの向上を目指す、心理的、精神的なアプローチです」

 

○臨床瞑想法とは、対人援助者が瞑想についての基本的な理論と実習を習得して、

 

【臨床瞑想法の4つのメソッド】

「ゆるめる瞑想」「みつめる瞑想」「たかめる瞑想」「ゆだねる瞑想」

 

【臨床瞑想法とスピリチュアルケアとの理解を深めるために】

文献:「実践的スピリチュアルケアナースの生き方を変える自利利他のこころ」、日本看護協会出版、2014

   (詳しい文献:大下大圓、ケアと対人援助に活かす瞑想療法、医学書院、2010)

内容と書籍ページの索引(実践的スピリチュアルケア)

スピリチュアルケアは特別なことではない p2~9

スピリチュアルケアはこんなこと p8 

いきがいづくり三信条 3項  p7

スピリチュアルケアは健康生成論を根底に p6

スピリチュアルケアとは WHOの定義から近年の解釈まで p⒓~

スピリチュアルケアの日本的解釈  p14

スピリチュアルケアの学際的傾向  p17

スピリチュアルケアは心理モデルの延長にP23

科学的生命観と形而上学的生命観 p24-25

死生観を知る   p26-27

スピリチュアルケアと宗教的ケア p28-30

宗教的ケアによる心の安寧 p31-34

仏教とスピリチュアルケア p36-46

日本人のいのち観 p45

あの世観と4つの死生観  p46-50

縁起とスピリチュアルケア p51-57

 東北震災と被災地でのスピリチュアルケア p61-65

救急現場と被災地のスピリチュアルケア p60-68

 参考p212-219 「災害看護教育・大学院修士課程において「スピリチュアル」に関するケアを取り入れた事例

臨床宗教師という社会資源p69-71

チーム医療のコミュニケーションモデル 73-75

スピリチュアルケアの学習方法 p76

和の心とホリステックケア

 スピリチュアルケアの実践

能動的傾聴  p81 p230-231

 タッチング  p82-

 臨床瞑想法  p84

 芸術療法   p85-89

  音楽療法、園芸療法、箱庭療法、 絵画療法、ほか

 

スピリチュアルケアのコアとなる「臨床瞑想療法」を知るp92-113

 臨床瞑想法とは何か p92

 臨床瞑想法の姿勢  p95-99

  呼吸法と想念の取り扱い

 臨床瞑想法の実施手順 p99-103

  ケアのニードに対する気づき~

臨床瞑想法

ゆるめる瞑想  p104-106

みつめる瞑想  p106-108

たかめる瞑想  p108-110

ゆだねる瞑想  p110-113

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臨床瞑想法の具体的な実践報告書です。

瞑想療法計画書(雛形PDF)

 

 

【研修風景 写真】

1

理論研修

 

2

対面ワーク

 

3

本堂研修

 

4

光明瞑想

 

5

全体瞑想ワーク

 

6

個人瞑想ワーク

 

7

2015 修了式

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2016年修了式 15名




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