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祈願

千手観音 祈祷

本堂本尊の千手観音は正式には「十一面千手千眼観自在菩薩」と呼び、千の手の平と、千の眼によって悩み苦しむ人々を見つけて救いを差し伸べてくださる広大な慈悲と功徳の仏さまです。

また、手には様々な法具を持ち、目的と求めに応じてさまざまなものが備わっており、十一面のお顔は、救う相手に応じて必要な表情を見せるということの現れです。

その御利益は、所願成就つまり、延命長寿・病気平癒、家内安全、商売繁盛などあらゆる現世利益を網羅し、特に、夫婦円満や恋愛成就・子宝安産に功徳があります。

不動護摩 祈祷

密教において重要な祈りの秘法である、護摩(ごま)では、護摩壇に火をつけ、供物や護摩木を投じて本尊に供養を捧げ、祈願を行うことで、祈る者に強い加護と功徳をもたらします。

本尊としてまつられる不動明王は、しかめた恐ろしい顔をして、正しい仏教の教えを表す鋭い剣と、何物も強く引き付ける鎖をもち、大磐石と呼ばれる、堅固な土台の上に立ちすくんでいます。

大日如来の化身として表れており、悪人や融通の利かない理不尽をも善道に引き付ける、力強い仏さまです。
その御利益は厄除開運、悪魔退散、修行者守護、戦勝などの現世利益全般に功徳があります。

供養

供養とは、仏や人の魂に対して、花や香、飲食、燈明などの供物とともに真心をささげることを指しています。

森羅万象に魂が宿ると考える日本人らしく、動物や愛用した物品に対しても使われています。

特に、先祖供養においては、亡き人や先祖に代わって善い行いを積むことが供養につながることから、追善供養とも呼びます。今を生きている私たちが、感謝と報恩の気持
ちで祈ることは、私たちも過去世の人から祈られていることを意味します。

タイミングは故人であれば、年忌や命日などがありますが、思い立ったらいつでも良いといえます。
当山では、先祖や故人の供養を行うとともに、広く納骨も受けております。また、動物、愛用品の供養も行っております。

開眼・発遣、地鎮祭

 

お墓やお仏壇・位牌、仏像には魂の供養が特に重要と考えられています。新築・新造に当たっては、魂を招く開眼作法(かいげんさほう)が、修理・移転・廃棄に当たっては、魂に帰っていただく発遣作法(はっけんさほう)を行います。

これは、自動車・家や土地の工事や改良に当たっても、同じことが言えます。家や土地に対しては、地鎮作法(じちんさほう)、自動車には安全祈願作法を行います。

いずれの物事もこれまで大切に扱ってきた、あるいはこれからも大切にしていくものであるからこそ、丁寧な供養が肝心なのです。